In vitro 3T3 NRU光毒性試験

official_serv_genotoxicity_ph01

従来、光照射による化学物質の毒性学的変化を検出するため、動物実験による光毒性試験が使用されていました。しかし、現在では動物愛護の観点から、OECD TG432に準拠したニュートラルレッド(Neutral Red、NR)の細胞内への取り込みを指標としたIn vitro 3T3 NRU光毒性試験が優先的に実施される傾向にあり、当局への受け入れが可能となっております。
In vitro 3T3 NRU 光毒性試験は、光暴露後に励起された化学物質によって誘発される被験物質の光毒性を検出するために実施されます。実際の試験では、光照射条件下および非照射下で化学物質に暴露した細胞生存率の相対的減少を指標に被験物質の光細胞毒性の有無を評価します。

■試験条件

    • 使用細胞

Balb/c 3T3 のクローン31

    • 光照射量及び時間

1.7 mW/cm2(ソーラーシミュレーター:SXL-3000V2、SERIC LTD.)

50分間

    • 最高用量

最高用量を100 μg/mLとし、以下公比2で計8用量

    • 対照物質

陰性対照:被験物質の溶媒

陽性対照:Chlorpromazine Hydrochloride(CPZ)

■試験の流れ

標準スケジュール

■判定方法

    • 光毒性なし:被験物質がPIF<2 あるいはMPE<0.1、次回試験の際、撮影予定

光毒性の可能性あり:PIF>2 及び<5 あるいはMPE>0.1 及び<0.15 光毒性あり:PIF>5あるいはMPE>0.15

■よくあるお問い合わせ

    • 被験物質必要量

3g(GLP試験、被験物質濃度分析あり)

10mg(非GLP試験、スクリーニング試験

    • 試験期間

3ヵ月(GLP試験、速報は実験開始から3週間後)

1.5ヵ月(非GLP試験、スクリーニング試験、速報は実験開始から2週間後)

    • 難溶性物質への対応

本試験法では、使用可能な溶媒において溶解しない場合、試験実施が困難となります。この場合、処理溶液への析出を指標に最高用量を設定いたします。

<動物実験代替法一覧>

試験のご依頼・ご相談はお電話、もしくはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

03-5453-8101

営業時間:平日9:00~17:30(土日・祝日・年末年始除く)